このHPでのお知らせが遅くなりましたが、3月1日に「おから」(約350g入り)を値上げしました。旧価格の30センチモから80センチモへの大幅な値上げです。これには以下のような事情があります。
少なからぬお客様から「タダ同然の値付けをしていると、オカラには価値がないんだと思われますよ」と言われました。「店で売っている卯の花や、おからドーナツ、おからハンバーグも、価値がないと、自分で言っているようなものだ」という指摘もありました。
もちろん、私たちはおからが優れた食材であると信じています。胃腸の健康に欠かせない食物繊維はゴボウの2倍もあります。ビタミンB1やビタミンE,カリウム、カルシウムなども豆腐の2~3倍含まれています。だからこそ、おからをドーナツやお弁当の惣菜に使ってきました。
開業以来、「おから」に対して袋詰めの手間賃程度の値付けをしてきたのは、日本の一部の豆腐屋さんが格安でお客に分けていることを覚えていたからです。旧式の豆乳絞り機でつくったおからは、水分が多く、豆腐屋さんにとっても扱いに困るケースが多く、だから格安で分けてきたとという面もあるのでしょう。
ただし、今回、日本の豆腐業界に問い合わせたところ、最新式の豆乳絞り機で固く絞ったおからは、お菓子業界などから引っ張りだこになっているということでした。当店が使っているのも、同じ最新式の絞り機で、食物繊維と栄養分がぎっしり詰まっています。保存がしやすいことも特徴です。
そこで、同じおからを販売している日本の豆腐店の価格を参考に、今回、あらためて価値に見合う価格とさせていただきました。どうか、ご理解くださいますよう、お願い申し上げます。